周囲との軋轢に苦しむケースも
賃貸物件に限らず、分譲住宅や一戸建てであっても、その地域の人間関係に苦しむというケースはすくなくありません。これが原因で、「家を売って出ていく」「引っ越しをする」という人もいるくらいなので、思った以上に大きな問題となっていることがお分かりいただけるでしょう。では、いったいどんな問題が発生しているのでしょうか。
転勤族はそれだけで良く思われない
大都市や、地方の中心地であればそうでもありませんが、過疎地などの場合「外から来た」というだけで苦労するケースがあります。地方では、その地方独特の仲間意識が育っているために、悪く言えば「閉鎖的で、外からの人間を受け付けない」という人が多いのです。これに関しては多くのところで指摘もされていて、「転勤したら、周囲の人に冷たくされて困った」「友達がなかなかできない」などと言われることも。
酷いところだと、「転勤族の子供とは仲良くさせない、いずれ出ていくから」などという差別意識を持っている人もいます。もちろん、これは極端な例。「よそから来た人だからこそ、親切にしてあげよう」という意識の人もたくさんいますが、一部では「転勤族の人を避ける」というケースも発生しています。
地方であっても、中心地と郊外では人や町の雰囲気が全く異なるため、きちんとその都市の雰囲気を知ることが重要になります。
家賃問題や、物件の値段問題
新築マンションも、10年もすれば価値が変わって安い賃料で貸しに出されることが少なくありません。
しかし、価値が下がったからと言ってもともと住んでいる人の賃料が安くなるかといったら大間違い。契約の内容によっては、入居した時と賃料が変わらないというケースが少なくないのです。
こうなると、「後から入ってきた人の方が家賃が安い」ということで、敬遠されることがあります。
もちろん、これは勝手な逆恨みであって、後から入った人が責められる必要はどこにもありません。ただ、そういう心無い人間がいるということですね。
こういう人たちには話し合いが通じないので、下手すると「部屋を出ていくまで嫌がらせをされる」ということもあり、厄介ですね。
極端な例ばかりといわれるかもしれませんが、現実的にこのようなことがありますので、きちんと対策をされることをお勧めします。その土地がどんな土地なのか、どういう風習があるのかなど、できるだけ情報収集をしておくことが大事。むしろそれをしないと、思わぬトラブルに巻き込まれてしまう可能性もあるので注意してください。