立会いの趣旨を理解しておく
賃貸住宅から退去する時には、すべての場合でそうだとは限りませんが、借主とオーナーもしくは不動産会社の担当者が一緒にその家をチェックする、立ち合いを行うことがあります。
この立ち合いでは、家の状態を全体的にチェックして、修繕が必要な個所があるなら、それが借り手の責任によるものなのか、それとも経年劣化によるもので、借り手には責任がないのかということを見極める場となります。
こうした目的を持っていることを理解しておくと、立ち合いの際にどのような点に注意すれば良いか分かるでしょう。
立ち合いの際に、どこかの損傷個所を自分のせいだと認めてしまうと、その分の修繕費を敷金から差し引かれてしまうことになりますし、下手すると追加で修繕費を請求されてしまう可能性もあります。
立ち合いを有利に、スムーズに進めるためにも、自分で前もって家の中をチェックして、どんな点を指摘されそうかを確認しておくようにしましょう。
自分の責任でないのであればはっきりと説明する
家の中を見て、損傷個所があり修繕が必要だとなると、今度は誰が費用を負担するかという話になります。
もちろん、自分が家具をぶつけてしまったなどの理由で損傷してしまったのであれば、敷金の中から充当することになります。
しかし、元からそうであったなどの理由で、自分のせいではないということがはっきりしているのであれば、きちんとそのことを言わないといけません。
もし、あいまいな態度を取ったり、自分のせいかもしれないということを言ってしまうと、入居者負担での修繕でいいと認めてしまっているようなものです。
はっきりとした根拠を持つためにも、入居の際には気になる箇所のリストを作り、それを写真や動画にしておくなどの配慮をしておくのがベストです。
時間をしっかりと打ち合わせておく
退去や引っ越しというのは、荷物の搬送などたくさんのやることがありますので、かなり忙しい予定となります。
退去時の立会いというのは30分以下で終わることが多いですが、しっかりと不動産会社やオーナーとの連絡が取れていないと、無駄に時間をかけることになりかねません。
立ち合いの約束時間よりも前に、家の中をある程度掃除しておいて、見やすい状態にしておきましょう。
そして、荷物を運んだり自分たちが移動したりするために考えていた時間の前に余裕を持って終わらせることができるように、立ち合いの時間を決めることも大事です。
引越し業者の都合もありますので、事前に綿密に計画して、行き違いが生じないようにしましょう。
そのためにも、引っ越し作業を前倒しで進められるようにしておくことが肝心で、荷物がたくさんあった状態で立ち合い確認はできませんので、確実に引っ越しを終えられるようにしましょう。