リフォーム工事では近隣にも迷惑がかかります
リフォーム工事におけるトラブル事例は、施工を依頼する本人だけでなくその近所に住む人にとってもよくあることです。
最近では築数十年の古いマンションを安く買い、リフォームをして内装を新品同様にするといった方法もよくとられていますが、そうした古い集合住宅においてはリフォーム工事はかなり周囲に大きな影響を与えることになります。
集合住宅だけでなく、都心部など住宅が密集する地域においてはリフォームのために大型車両が毎日のように家の近くに来ることが周囲の人の生活に大きな迷惑をかけることもあります。
それまでは比較的良好な関係だったご近所さんが、リフォーム工事をするときの対応で一気に険悪になってしまったなんてことも実際にはよくあるので、工事をする前にはしっかりと説明をして迷惑をかけないように最大限の配慮をすることが重要です。
事前にたった一言でも連絡があるかないかで周囲の印象もかなり変わってきます。
リフォーム工事での周囲への影響
リフォーム工事をしている最中は当然その住宅は施主本人が使用できません。
ですので、案外その工事がどのくらい周囲に影響を与えているかについて本人は全く知らないということもよくあります。
そのせいで工事が終わってから何食わぬ顔で周囲の人に挨拶をしたら、工事によって大きな迷惑をかけられていた住民たちから白い目で見られたなんてこともよくあります。
まずはリフォーム工事では大なり小なり周囲に迷惑をかけるということはしっかりと理解しておきましょう。
リフォーム工事で与えられる周囲への影響としては、まず重車両が近くに来るということによる道や駐車場の占拠があります。
それらの重機が作動すれば大きな振動が起きますし、粉塵や音も近くにいる人にとってはかなりの迷惑です。
他にもペンキやコンクリートが飛んできた、施工をする人たちの出入りや声が気になる、といったようなこともリフォームではよくあるトラブルとなっています。
隣の家と接するような建物の場合には、足場の一部などが別の住宅の敷地内におよんでしまうようなこともあるでしょう。
リフォーム前にはきちんと挨拶を
そうしたリフォームによる近隣トラブルを避けるためには、事前にきちんと挨拶をしておくことが肝要です。
集合住宅の場合には自分の部屋の上下左右と、できれば上下の部屋の左右の部屋(自室から斜め上・斜め下)の住人くらいに挨拶とリフォーム工事の連絡をしておきたいところです。
一戸建てならば左右と両隣、はすむかいくらいには挨拶をしておくのがいいでしょう。
挨拶をするときにはできれば菓子折りなど手土産を一つもっていき、きちんとどのくらいの期間で工事をするかといったことを説明しておくようにします。
また可能であれば実際に工事を行う施工主業者の方も挨拶をするようにお願いし、極力周囲に住む人からの印象を悪くしないように協力をしてもらいましょう。
挨拶のタイミングとしてはできれば事前・事後の両方がいいのですが、無理ならば事前だけでもしておいてください。