リフォームではよくトラブルが起こります
既存住宅を新築同然に作りなおすリフォーム工事ですが、実際にはかなりの割合でトラブルが発生しています。
せっかく新築同然の新しい住宅を作っていくのに、その出発地点から嫌なトラブルが起こるとなんだか出鼻をくじかれたような思いをしてしまいます。
近年ではリフォーム工事といってもかなりの費用がかかるので、場合によっては新築で住宅を立てるのとほとんど変わらないかそれ以上の金額が請求されることもあります。
完全にゼロから作り直す新築と違い、リフォーム工事の場合には既存の建物の部分を生かしつつ大幅に間取りを変えるといった複雑な設計作業が必要になってきます。
そのため「新しく作るよりもずっと安いだろう」という感覚で作業をお願いすると、あとから想像以上の金額が提示され、それがトラブルのもとになることがあります。
仮に新築よりも安く上がるとしても数百万~数千万円の金額がかかる大規模な買い物になるわけですから、慎重に契約は進めていきたいものです。
複数の業者が入るところがネック
リフォーム工事の場合には、複数の業者が入れ替わりで入りそれぞれの部分を担当していくことが多くなります。
新築の場合にはほとんどの場合住宅メーカーに一任することで住宅に必要な設備を工事する段取りをつけてくれますが、リフォーム工事の場合には業者さんにお願いするにしてもなかなかそのスケジュールどおりに進まないこともよくあります。
特に人気の高いリフォーム工事である水回り設備については、全く違った場所に移動をすることになったりするとなると、かなり多くの業者がリレー式で工事を担当していかなくてはいけなくなります。
このときどこか一つの業者の段取りが遅かったり、工事内容に問題があったりするとあとから追加工事や戻りが発生して予定通りに工程が進まないようになったりします。
またコンクリートなどを使う工事の場合などは天候や周辺の状況によりどうしても時間がかかってしまうことにもなるので、あらかじめある程度時間的余裕を作っておくことも大事になります。
むしろ完全にスケジュールどおりに行くことの方が少ないくらいなので、リフォーム工事をお願いするときにはあまり急な工事日程にならないように打ち合わせをしておくようにしましょう。
また慣れない担当者や業者のミスでスケジュールが進まないというようなこともあるので、自身でしっかりと工程の進み具合をチェックするようにしておくことも大事です。
監視ではなくチェックでよいお付き合いを
自分の新しい住宅や設備の工事をお願いするわけですから、その内容についてはかなり細かく自分の目でチェックをしておくことがリフォーム工事では必要です。
しかしかといって工事現場に入り浸ってあら探しをしているかのようなところを見せていては、仕事をする施工業者の方も気持ちよく工事をすることはできないでしょう。
難しいところですが、遠慮しすぎでもなく入りすぎでもない距離感で様子を見に行くということがポイントです。
工事についてはは事前に何にいくらかかるかといった明細付きの見積書をもらうようにし、そのとおりに工事が進められているかを自分で把握できるようにしておきましょう。
あくまでも「文句をつける」のではなく「説明を求める」というふうにし、事前の打ち合わせと違う部分があったらすぐに担当の人に話をしてもらうようにしましょう。
信頼関係をお互いに築いていくことがトラブル回避のための最高の方法です。